モダンな印象を与える黒い塀を使うなら柿から作った伝統技法があります

黒い塀1

by humbletree

上の写真は秋田県角館町にある武家屋敷の黒板塀です。

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そして、こちらは黒い塀を使ってデザインしたアメリカのお庭。

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こちらはスウェーデンのお庭。

背景である塀の色を黒くすることで植物の緑が際立ち、モダンな印象となります。

欧米では季節の変わり目となるこの時期になると色あせてきた塀の色を塗り直す家が増えてきます。

そこで、最近のトレンドのひとつに塀を黒くするというのがあるようです。

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そして、今度はもう一度角館町の黒板塀。

このように海外の写真と織り交ぜて見てくると伝統的な感じがしていた黒板塀もなんだかモダンな雰囲気を感じさせますね。

黒い塗料を自宅の塀で取り入れる際、様々な塗料を選択できますが、日本では渋墨塗りといわれる日本古来の伝統技法があります。

この渋墨塗りの原料は柿でできています。

そのため、有害な物質を含まない天然由来の塗料なんです。

しかも渋墨には防虫防腐効果もあり、とても優れた塗料として近年見直されています。

この自然にも人にも優しい渋墨の黒色を現代のデザインに取り入れる。

エコや自然環境、日本の伝統を守る今の世の中にぴったりのアイテムかもしれませんね。

Trend alert black fences [gardenista.com]

木の国渋墨[かつらぎ町]こちらで渋墨の詳しい解説や家の画像が見られます。

※ちなみに上記でご紹介した角館町の黒板塀は最近までは黒墨塗りの塀でしたが、現在では塀の規模による作業性などから化学塗料が使われているそうです。