19世紀のイギリスで生まれたガラスの容器などに植物を栽培するTerrarium(テラリウム)はご存知の方も多いと思います。
その中で、Moss(苔)をメインにしたテラリウムをMossarium(モスアリウム)と呼ばれ、今も世界中の愛好家に親しまれています。
日本での苔玉や苔盆栽に近いものですね。
そして現在、このモスアリウムにコミカルな要素が加わって独特の世界観を打ち出している作品があります。
これはオーストラリアのAmy Wong氏の作品。
彼女はパートナーの誕生日プレゼントとしてテラリウムを贈ろうと決めた時、どのような容器にするか?土の配分は?pHレベルは?と夢中になって研究を始めました。
その時、テラリウムはガラスに囲まれた一つのミニチュア世界なのに、そこには物語が存在していないことに気付いたそうです。
そこで家の中にあった適当なフィギュアを使って物語を完成させたのが始まりとのこと。
当初は友人のために作っていたそうですが、その他多くの方からも反響があり、その後ビジネスとして展開していったようです。
こちらはファミリーライフという世界観。
ほのぼのとした日常の一コマが表現されています。
こちらはゾンビの世界観。
長い瓶で作られており、全体として見たときに下の小石の部分が多くなっています。
ここにたくさんのゾンビが眠っているのかも。
物語として見たときに、この長さが妙に気になってしまいますね。
ガラスの中の人形が様々な世界観を作り、ひとつの物語となっています。
伝統的なものにはどうしても固定概念があってなかなか新しく変えられないものですが、それをくつがえすアイデアが生まれるのは凄いことですね。
その他にもPetite Greenには楽しい作品が掲載されています。
AmyWong terrarium maker [D*Hub.org]
[Petite Green]